過去ログ
世捨て人の  
  人を使わず人に使われない人生めざして
 
  AZMA  

一番悪いのは誰だ


'08.02.22





記事URL

↑次の記事

↓前の記事

記事一覧

庵 HOME


プロフィール
通称:AZMA
真性の中年世捨て人。
極力働かず趣味に生きる 反大衆・脱常識の人生。
株生活を実践中。
詳細プロフィール
サイト案内



サイト内検索

Powered by Yahoo!検索

庵内 Web全体


耐震データ偽装で姉歯被告に5年の実刑が確定した。

建築士、歯科技工士、翻訳家、トラック運転手…、多くは零細な個人事業主であり、サラリーマンより仕事上の権限や立場が弱い存在。収入も契約先の会社の言い値で決まるケースがほとんどである。
その一介の建築士が耐震偽装という巨大な犯罪で主導的役割を果たしたことになっている。これにはちょっと違和感を覚える。

たしかに彼が耐震データを偽装しなければ事件にはならなかったわけで、実刑は当然かもしれない。
しかし、鉄骨を減らしてフラフラの建物を設計しても姉歯にはメリットが何もない。偽装するメリットのない人間がいちばん重く処罰され、住人から多額の賠償を請求されている。

メリットを享受するのは当然建設会社である。建設会社はどういう建築士に仕事を依頼するかといえば、できるだけ鉄骨や柱を減らしてコストを抑えた設計をする人に頼むわけだ。姉歯はその要望に答えただけだ。個人事業主として仕事をもらうために。
これが建設業界の体質だとすれば、第二、第三の姉歯がいる可能性がある。

強度不足と知りながらマンションを売ったとすれば、もちろん不動産屋の罪もまぬかれない。

一方で、フラフラの建物を設計しても確認検査機関がしっかりチェックすれば偽装が見つかるはずだ。しかし、どういう検査会社に仕事を依頼するかといえば、納期が早くてチェックの甘い会社となるのではないか。それが業界の体質ではないか。

イーホームズの藤田社長が血祭りにあげられているが、偽装を見逃した検査機関は他にもたくさんある。最初に偽装を告発したのは藤田社長なのに、偽装と関係のない別件で起訴されて有罪になっている。この辺も何かおかしい。

もっと重大なのは偽装を許した大臣認定の構造計算プログラムだという。となれば国交省にも責任がある。
実は全国に偽装物件が山ほどあるかもしれないのに、姉歯や藤田らに責任を押しつけて終わりにしようという意図が見えるのである。大地震が来たら真実がわかる?



記事URL

↑次の記事

↓前の記事

記事一覧

庵 HOME



Copyright(C) 2008 AZMA
inserted by FC2 system