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世捨て人の  
  人を使わず人に使われない人生めざして
 
  AZMA  

迷惑な規格争い


'08.02.24





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通称:AZMA
真性の中年世捨て人。
極力働かず趣味に生きる 反大衆・脱常識の人生。
株生活を実践中。
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東芝がHD-DVDをやめると発表、DVD規格はブルーレイに決まった。ボクはどちらとも縁がないが、直前にHD-DVDを買った人は大変である。

規格といえば、うちの古いパソコンVAIOで焼いたCD-Rは、いま他のパソコンでは読めなくなっている。互換性がないのである。
古いVAIOはソニー独自の記録方式(CD-R FS)でCD-Rに記録するのだが、それを読み出すためのソフトがWindows95にしか対応していないからだ。VAIOでCD-Rをたくさん焼いた人は使い物にならなくなって怒っていることだろう。ボクもVAIO内のデータをCD-R経由で取り出せないので困っている。
ソニーはどうしてこんなイジワルをするかといえば、もちろん他社パソコンへの乗り換えを阻止せんとする意図からである。

企業はスキあらば互換性のない規格を作ってユーザーを囲い込み、利益を独占しようとする。メモリーカード、ゲーム、カメラレンズ、電子マネー、すべてに複数の規格が存在する。
過去にもいろいろな規格争いがあった。レーザーディスクとVHD、8ミリとVHS-C、DATとDCC…。ベータがVHSに敗れたときは貴重なアイドルの古い番組をいくつも失ったものだ。

それに懲りてからテレビの録画媒体は慎重に選んだ。VHSのようなデカくて場所をとるテープはいずれ淘汰されるはず。生き残るのは小さな8ミリテープだと考えた。なにしろ全国のパパが8ミリビデオで子供の運動会を撮っているのだ。その貴重なテープが見られなくなるなんてことはよもやあるまい。そう思って8ミリデッキで番組ライブラリを作ってしまった。
しかし、いま8ミリカメラは完全に消滅してディスク方式に変わり、わが家の数百本の8ミリテープは再生不能になって困っている。(こうして見るとソニーには随分やられてるな。)

優れた媒体が廃れる一方で、カセットテープというおもちゃのような規格がいまだに録再可能なのは驚きである。

どの規格が生き残るかは予想がつかない。優れたほうが生き残るというほど単純ではない。優劣とは関係がないのだ。悪貨が良貨を駆逐するのは日常茶飯事、これは社会も人間も同じである。
いずれにしろ規格争いで迷惑をこうむるのはユーザーである。



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