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世捨て人の  
  人を使わず人に使われない人生めざして
 
  AZMA  

日本語の将来


'08.04.06





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通称:AZMA
真性の中年世捨て人。
極力働かず趣味に生きる 反大衆・脱常識の人生。
株生活を実践中。
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桜並木(小田原)

テレビで『全国一斉!日本人テスト』なる特番を見かけた。
正しい日本語やマナーを知って立派な大人として子供に自慢しましょう、という企画。正解率が低いと“大人失格”のレッテルを貼られるのだ。

ちらっと見ただけだが、日本語のテスト(こういうのは得意だ)では、たとえば物の数えかた。ハガキは一葉二葉と数える。神様は一柱二柱と数える。山は一座二座、これはボクも知らなかった。

でもそんなことを子供に教えてどうする? ボクは半世紀生きてきたが、神様を数える機会は一度もなかったぞ。大人失格?
すべての物を一つ二つと数えよう、めんどうでこむずかしい国語は使わないようにしましょう、というのが“立派な大人”の見識だと思う。

そのほかに、ご祝儀の包み方やこまごました慣習やしきたりを紹介。ボクがいうところの俗悪番組である。こういう愚にもつかないことを次の世代に伝えようとするオトナこそ大人失格である。

時代は動いているのだ。日本もそろそろ文化的鎖国をやめて開国しなければならない。少子高齢化がすすめば、いずれ移民を受け入れざるをえない時代が来る。中国人やインド人に来ていただく時代が来る。いや、もう来てるかな。ボクはブラジル人やペルー人と働いたことがあるが、そんなのはもう当たり前なのだ。

これから大切なことは外国人に早く日本語を覚えてもらうこと。日本語を簡単で実用的な言語にしていく努力が求められるのだ。アメリカの国語はとっくにそういう運命をたどっている。移民がなかなか英語を覚えてくれないので苦労している。

日本語を必要以上にむずかしくしてよろこぶ時代はもう終わらなければならない。漢字の書き順なんかにこだわる社会はIT社会ではない。そんなことをしていたら文化的孤立をまねくだけだ。
日本史よりも世界史を、というのは時代の要請。教育も変わらなければならない。

神様の数えかたは一柱二柱、なんて子供に教えて得々としてるようじゃだめなんだけど。こまった大人である。



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