使えないリサイクル法
2010-03-19 Charles
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何年前だったか、AZMA父から壊れたパソコンを捨てたいので送り先を教えてくれと電話があった。
ボクが買って父に送ったパソコンで、PCリサイクル法施行前のもの。郵便局に持ち込もうとしたら、送り先がわからないので買った店に聞いてくれと言われ、ボクに電話してきた。
店に聞けというのも妙な話だなと思い、メーカーのホームページでリサイクルの方法を調べてみた。
手順はこうだ (調査当時)。まずメーカーのリサイクルセンターにリサイクルを申し込むと郵便振替用紙が送られてくるので、郵便局からリサイクル料金を支払う。すると10日ほどしてゆうパックの伝票が送られてくるので、郵便局に電話してパソコンを取りに来てもらう。
梱包は自分でやること。本体とディスプレイは別々に梱包せよ。
なんちゅう非効率的なシステムか。いまどき宅配便ではなく郵便局というのも、いかにも官僚の仕事だ。
これでわかるのは、郵便局は運搬以外に何も仕事をしていないということだ。
これをクロネコあたりにやらせれば、「電話一本でお宅にうかがい、どんなパソコンでも引き取ってリサイクル業者に送ります」 という商売にするだろう。
リサイクル料金はなぜ高額なのか。2万円で買った冷蔵庫や洗濯機を家電リサイクル法で処分したら、合わせて1万円もかかった。これじゃ不法投棄がなくならないわけだ。
ところで、庵主は最近、壊れたパソコンを2台処分した。軽トラでやってきた廃品回収のおじさんに頼んだら1円もかからなかった。レアメタルはお金になるのでよろこんで持っていってくれる (ハードディスクは自分で壊してね)。
考えてみれば当然である。市場価値のあるものを供出するのになぜお金を払わなきゃならないの。
タダで取りに来るのはあたりまえ。ティッシュのひとつも置いてきやがれってなもんである。
庵主はこの方法でバイクの古タイヤやバッテリーもタダ同然で持っていってもらった。これらは“事業系のごみ”というくくりなので、どこの自治体でも処分してくれない。役所の怠慢というものである。
タイヤだろうが消火器だろうが、個人が買ったモノは個人のごみである。
廃品回収に出すと不法投棄の原因になるのでいけませんと役所はいうかもしれないが、何を言う。
競争入札で安く処理できる業者をえらび、市民の財産を高く買い取らせ、格安なサービスを提供するのが行政の仕事じゃないの。
リサイクルは役人にまかせちゃおけない。民間にまかせるべき。
軽トラのおじさんはいいね。値段は交渉しだい。金属製品と抱き合わせれば、たいていのモノは安く処分できる。
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