ガソリン代が国会の争点になっている。ガソリン税の暫定税率を維持するか、それとも撤廃してガソリンを安くするか。

ボクは昔からガソリンはもっと高くていいと思っている。今だって燃費でクルマを選ぶ人はめったにいないのだから。
原油高騰でガソリンが値上がりしたといっても、相変わらず道路には車が走っている。ガソリンが買えないから車を手放したという話は聞かない。心配はない。この程度の値上げじゃ国民はぜんぜんこたえていない。なにしろ８割は“中流”なのだから。

ボクも原付バイクに乗る身として値上げの影響はあるが、身の丈にあった乗り物に乗っているから心配はない。

クルマはゼイタク品であり、なくてもすむものであり（ド田舎でない限り）、みんなが持ったら社会は成り立たないものである。これからの時代、平のサラリーマン程度の分際でクルマに乗るというのはまちがいなのだろう。

車の環境負荷を考えれば、むしろガソリンに新たな税金をかけるべき時だ。電気自動車への移行の後押しにもなる。ガソリンが上がればマイカーが減って渋滞が解消、交通がスムーズになって流通コストの上昇も吸収できるだろう。

格差是正の観点からも、消費税を上げるよりガソリン税を上げるほうが理にかなっている。格差反対とわめいている大衆がこれに反対するのはおかしな話だ。

日本のガソリンは決して高くない。現在、リッター150円前後だが、フランスは220円、イギリスは240円だそうな。日本の土地の狭さ、人口密度、公共交通機関の発達を考えれば、250円でもおかしくない。

ガソリン値上げは、環境、税収、格差是正、物流、交通、いろいろな点でいいことずくめ。いまガソリンを安くする理由はない。

ガソリンがリッター25円も安くなります。これは民主党のような政権担当能力のない政党が愚民にアピールするための無責任な愚策である。責任ある政党はもっと広い観点から政策を考えるべきだ（ボクは自民党の回し者じゃないよ）。
福田総理は国民にはっきりとしたメッセージを発するべきだ。
　「金持ちは車に乗れ。貧乏人は自転車に乗れ。」