世捨て人の庵
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ベーシックインカムが生む文化 2010-03-29 Charles


最近、しばしば目にするベーシックインカム。これに触れないわけにはいかないだろう。

ベーシックインカムとは、生きていくために最低必要な現金、たとえば月5万円とか10万円を国民全員に支給する社会保障制度。

これにより働かなくても最低限の生活ができるので、労働意欲が低下するとか、ナマケモノゆるすまじといった議論になりやすい。
庵主はそういう下衆(げす)な発想には興味がないので、もっと文化的な側面を考えてみたい。

もしベーシックインカムが実現し、最低の生活が保障されたら、ボクはどうするか。
たぶん自分の時間の一部をさいて、サイトのコンテンツの充実をはかるだろう。新しく旅や史跡めぐりのサイトを立ち上げる。Excel&VBAの講座を立ち上げる。また、オンラインソフトを開発して公開するだろう。

つまり社会から受けた恩恵を、ネットを通じて還元しようとする。意外に思うかもしれないが、自分にしかできないことをみんなのためにやる、これは人として自然な行動である。

いまのボクがそこまでやらないのもこれまた当然。そんなことをしていたら飢え死にしてしまうがな。

社会から一方的に搾取されるだけ、何ひとつ恩恵を受けていない以上、社会に貢献しようなんて気にならないのは当然である。
それでも 『世捨て人の庵』 という娯楽を無償で提供しているが、趣味は他にもたくさんあるし、生活費も稼がねばならない。はっきり言ってやってられないというのが本音だ。
しかし、生活が保障されるとなれば、話は別である。

ボクだけではない。個人サイト運営者の一部は仕事をやめてコンテンツ制作に専念するだろう。そうなれば、Webサイトの質の向上が期待できる。

世の中には、音楽、文学、芸術の才能があるのに、あるいは学位を持ち、深い専門知識があるのに、それを生かした仕事でメシが食えない人がたくさんいる。
もし彼らが生活のための労働から解放され、その能力をボランティアで提供してくれるなら、芸術や文化のレベルが向上する可能性がある。

芸術の才のある人は毎日美術館めぐりをすればよい。その中からいい作品が生まれるかもしれない。
食うや食わずの生活、残業で仕事漬けの生活から芸術は生まれない。西行だってお布施で生活できたからこそ名歌が詠めたのである。

もし彼らが日銭を得るためにルーチンワークで時間をつぶし、組織の歯車になるとすれば、社会に一体なんのメリットがあるだろう。
それよりも、彼らの生活を保障する代わりに、その才能をみんなで共有したほうがおもしろい社会になるはずだ。

じゃ、一体だれが働くのかって?
才能のない人が働くのである。
と言うと怒る人もいるので、もう少しオブラートに包むと、いい生活をしたい人、立身出世をめざす人、仕事以外にやることがない人、クリエイティブでない人、閑居して不善をなす人・・・、こういう人たちは働くほうがいい。
幸いこの手のタイプは無尽蔵にいるので(?)、労働力が不足する心配はない。悪しき教育の成果である。

ベーシックインカムを導入すればどうなるかは、やってみなければわからない。やってみた国はまだない。
ボクが生きているうちに日本で実現する可能性はまずない。ここは勤労至上主義国だからナ。



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いい加減なエコロジー

 2010-03-24 Charles

余計なモノは買わない。ムダ飯を食わない。
冬は室温15度で寒さにふるえ、夏は30度の暑さに耐える。
消費電力の小さな家電をそろえ、ムダな電気はこまめに消す。
入浴はシャワーですませ、新居では浴槽にお湯を張ったことがない。
燃費70km/l のバイクで旅をする。クルマは持たない。子供は作らない。

エコ生活かくあるべし、という模範的な庵主の生活。
もちろん地球環境のためではなく、自分のサイフのためである。
ボクのごとき貧乏人がCO2を削減したところで屁のツッパリにもならない。

地球環境のために節約生活してますといえばウケがいいかもしれないが、あいにく根っからの正直者、偽善はきらいなのである。

みんな自分のために生きているのだから、地球環境のために何かしようというインセンティブはうまく機能しない。

子どもたちの未来のために、というが、庵主のような子どもを持たない人には説得力がない。他人のお子さまのためにエアコンを切って暑さをガマンする義理はないもの。

そんなわけで、庵主はエコロジーにはまったく興味ございません。
ボクの人生の目標は、多くの収入を得て、たくさんのモノやサービスを消費し、たくさんの二酸化炭素を排出することなのだから。つまり読者の99%のみなさんと同じである。
ただ、ボクの場合、拝金主義にたいする信仰心が足りないため、CO2排出量ではみなさんに大きく遅れをとっているだけ。

世間を見わたせば、だれも地球環境など本気で心配していないことは明白である。そうでなきゃマイカーを運転したりマイホームを建てたり子孫を増やしたりできるはずがない。

CO2を削減し、温暖化をくい止めよう、これはだれでも総論で賛成だ。でも自分の行動だけは別扱いなのだ。
だから高速道路が1000円になった途端、高速をとばして讃岐うどんを食いにいく。海に沈むツバルの島も関係ねえ。

もともと庶民にそういうマネをさせないために高い高速料金、高いガソリン税があるのだが、今それをとっぱらおうとしている。

政府は、温室効果ガス削減目標を何%とぶちあげ、他方で高速道路をタダにし、エコカーを減税し、補助金まで出す。ブレーキとアクセルを同時に踏むような政策。いったい何をしたいのかわからない。
でもそれでいいのだ。これが大衆の意向にそった政策なのだからしかたがない。

エコブーム、矛盾をあげればきりがない。エコバッグをもってクルマで買い物に行くという矛盾。ムダ飯を食らって摂取したカロリーをダイエット器具で浪費するという矛盾・・・。

まじめに考えればバカバカしくてついていけないが、これくらいいい加減でなければ大衆にはなれない。ボクも見習わなくちゃ。



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使えないリサイクル法

2010-03-19 Charles



何年前だったか、AZMA父から壊れたパソコンを捨てたいので送り先を教えてくれと電話があった。
ボクが買って父に送ったパソコンで、PCリサイクル法施行前のもの。郵便局に持ち込もうとしたら、送り先がわからないので買った店に聞いてくれと言われ、ボクに電話してきた。

店に聞けというのも妙な話だなと思い、メーカーのホームページでリサイクルの方法を調べてみた。

手順はこうだ (調査当時)。まずメーカーのリサイクルセンターにリサイクルを申し込むと郵便振替用紙が送られてくるので、郵便局からリサイクル料金を支払う。すると10日ほどしてゆうパックの伝票が送られてくるので、郵便局に電話してパソコンを取りに来てもらう。
梱包は自分でやること。本体とディスプレイは別々に梱包せよ。

なんちゅう非効率的なシステムか。いまどき宅配便ではなく郵便局というのも、いかにも官僚の仕事だ。
これでわかるのは、郵便局は運搬以外に何も仕事をしていないということだ。

これをクロネコあたりにやらせれば、「電話一本でお宅にうかがい、どんなパソコンでも引き取ってリサイクル業者に送ります」 という商売にするだろう。

リサイクル料金はなぜ高額なのか。2万円で買った冷蔵庫や洗濯機を家電リサイクル法で処分したら、合わせて1万円もかかった。これじゃ不法投棄がなくならないわけだ。

ところで、庵主は最近、壊れたパソコンを2台処分した。軽トラでやってきた廃品回収のおじさんに頼んだら1円もかからなかった。レアメタルはお金になるのでよろこんで持っていってくれる (ハードディスクは自分で壊してね)。

考えてみれば当然である。市場価値のあるものを供出するのになぜお金を払わなきゃならないの。
タダで取りに来るのはあたりまえ。ティッシュのひとつも置いてきやがれってなもんである。

庵主はこの方法でバイクの古タイヤやバッテリーもタダ同然で持っていってもらった。これらは“事業系のごみ”というくくりなので、どこの自治体でも処分してくれない。役所の怠慢というものである。
タイヤだろうが消火器だろうが、個人が買ったモノは個人のごみである。

廃品回収に出すと不法投棄の原因になるのでいけませんと役所はいうかもしれないが、何を言う。
競争入札で安く処理できる業者をえらび、市民の財産を高く買い取らせ、格安なサービスを提供するのが行政の仕事じゃないの。

リサイクルは役人にまかせちゃおけない。民間にまかせるべき。
軽トラのおじさんはいいね。値段は交渉しだい。金属製品と抱き合わせれば、たいていのモノは安く処分できる。



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借家立ち退きの顛末

2010-03-15 Charles

「この借家は老朽化のため取り壊します」

去年6月のある日、郵便受けに一枚の紙が入っていた。差出人は住宅建設会社。うちを含む借家4軒、年内に立ち退けという。青天のへきれきである。

引っ越すとなれば、新居の契約や引越代など20万円以上の出費になる。当然、立ち退き料をもらわねばならない。

庵主は25年ぐらい前にもアパートの建て替えに遭い、当時はSEの仕事が多忙だったので1円ももらわず退去したことがある。
その無念さを晴らすためにも、今回はきっちり争おうと決めた。
幸いにも(?)無職だったので平日が自由に使える。じっくり社会勉強させてもらおう。

その建設会社に電話すると、担当者は、
「立ち退き料って何ですか? そういうものを払うつもりはありません」
ととぼけて見せた。これで相手の方針はわかった。

まず借地借家法について、立ち退きの体験談などをネットで調べた。
こちらの方針。引っ越すことを前提に立ち退き料を請求する。応じなければ調停を申し立てる。それで決着しなければ裁判まで行く、と決めた。

訴訟には金がかかる。立ち退き料として20万円はとれると見て、これに“授業料”10万円を足して、30万円までは出そうと決めた。損失覚悟である。

つぎに、交渉内容を記録するために、電話を録音する専用マイクを購入。また、電話会社に通話履歴を発行するよう手続きをとった。

ところで、相手が大家ではなく建築会社なのは、建て替えを請け負う会社が追い出しを代行するからだ。これはよくあることである。つまり相手は追い出しのノウハウを持った組織なのだ。

こちらもまず専門家の意見を聞くべきだろう。そう思って、市の法律相談に申し込んだ。
担当した弁護士の回答は意外なものだった。ごく一部を要約する。

あなたのほうから立ち退き料を請求することはできません。また、その必要もない。その家に住み続ける権利は法律で保証されているので、何を言われても居座ればいいでしょう。

訴えを起こさねばならないのは相手のほうです。ただし、裁判を起こすにも50万円ぐらいはかかるので、裁判までいくことはまずないでしょう。いずれ立ち退き料を提示してくるはずです。
ン十万円ぐらいは要求できるでしょう。 (と言って、ボクの想定額20万円よりずっと多い数字を示した)

これを聞いて気分が暗転した。こちらにできることは居座り続けることだけだというのだから。

しかたがない。腹をくくって持久戦だな。
それ以降、こちらからは建築屋に一切連絡をしないという方針に切り替えるのである。

しかし、まもなく事態は急変。実家の父が倒れ、母が亡くなり、立ち退き料どころではなくなるのである。
秋口には早急に実家に引っ越すことになる。結局、建築屋から「一律ン万円」というハシタガネをもらって退去するのである。

ボクはこう考える。家というのは必ず老朽化し、いずれ建て替えなければならないもの。なのに、一度入居したら死ぬまで住んでよいという法律は無茶である。そのしわよせは弱いほうがこうむることになる。

それよりは、たとえば1年間家賃をタダにしたのちに立ち退かせることができる、というような現実的な解があるはずだ。

いまの借地借家法だと1円ももらえずに立ち退く人が出てくる。
アナタならどうする?



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日食の今と昔

2010-03-10 Charles

去年は皆既日食があった。
40万円の日食ツアーで、天体ファンや野次馬がトカラ列島に押しかけた。
こういう物好きのことを、日本語では好事家と書いてコウズカという。

皆既日食が人気をよぶ理由は、その希少価値だ。
観測できるのが日本ではトカラ列島だけ、という“地域限定”。
46年ぶりで、これを見逃すと次は26年後、という“時間限定”。人によってはもう見られないのである。
こんなもの一生見られなくてもなんの不都合もないのだが、26年後と聞くとおさまらないのが野次馬根性。

日食なんてそれほどおもしろいものではない。毎日見かける夕闇が日中に起こるだけなのだから。

ちなみに庵主はその日、空を見上げることすらなかった。他に楽しいことがいっぱいあるもの。

世紀の天体ショー、日食。いにしえの人はこれをどう見ていたのだろう。
手元に『星の古記録』という古い文庫本がある。以下に、その一部を紹介しよう。

日本最古の日食の記録は、日本書紀の推古三十六年三月二日(旧暦)にある。
 「日 蝕(は)え尽きたり」
推古天皇が病に伏して4日後のことである。推古天皇は、いわずと知れた聖徳太子の母。この日食の5日後に天皇は亡くなる。

天文計算によると、これは628年4月10日の部分日食で、朝の8時18分に始まり、10時38分に終わったことがわかる。

初めて日本の都に現れた皆既日食の記録は、平安京の975年(天延3年)8月10日。

日本紀略によると、市内が真っ暗になり、鳥がみだれ飛び、星がたくさん見えたという。政府は大赦を発令、のちに改元して貞観元年となる。
政府は部分日食を予測していたが、皆既日食になったのでかなりあわてたようだ。

このころすでに日食がある程度予知できていたという点にボクは驚いた。
中国の古い歴史書から日食に周期性があることがわかっていて、日本では飛鳥時代から日食の予知を試みていたらしい。

源平合戦のさなかにも日食が起こっている。1183年11月17日、瀬戸内海で見えた金環日食。

この日食が源平盛衰記にこう書いてある。
この日、源氏と平家が瀬戸内海の水島で戦う。にわかに曇って日光が消え、夜のようになった。源氏は方角を失って退散。平家は事前に日蝕が起こることを知っていたので、これに乗じて追撃した、とある。
平家はカレンダーで日食の予報を見ていたらしい。

当時の藤原兼実の日記 『玉葉』 では、この日食が予報より4時間も遅れたのはなぜだろうと書いている。時刻まで予測していたわけだ。日食はもはやあやしむべき現象ではなかったのである。

大昔の人は日食にさぞ仰天して加持祈祷したと思いがちだが、どうも違うようだ。
むしろ現代人のほうがツアーまで組んで大騒ぎ。古代人以上に驚いているのではないか。


参考資料
『星の古記録』 斉藤国治 著 (岩波新書)


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浜田ブリトニーへの道

2010-03-06 Charles

引越シーズン、家財道具と格闘している人も多いと思う。

ボクはこの1年、余分なものを買わない、持たないという方向で家財を減らしてきた。
その一環として、雑貨の要・不要をとことん見直してみた。

まず三角コーナー。シンクのなかにある邪魔なやつ。すぐ汚れるし、掃除がたいへん。
これをやめ、排水溝に目の細かい不織布のネットをかぶせ、野菜クズを直接排水溝に流すようにして、三角コーナーを捨てた。

新居に引っ越して、風呂のイスと風呂桶がなかったので買おうと思った。
が、ちょっと待った。シャワーがあれば風呂桶はいらないんじゃないか。イスに座らなくても、立てヒザでいいではないか。

マット類。まずバスマットだが、浴室を出るとき手ぬぐいで足を拭けば、マットはいらない。玄関マットにいたっては目的がよくわからないのだが、いずれも掃除の邪魔なので、排除してひんぱんに掃除するほうが清潔ではないか。

床掃除のとき、モノをどかすために一度でもかがんだらアウト。そういうルールを作ってみるのもいいだろう。

スリッパ。なぜスリッパを履きたくなるのか。床が汚れているからではないか。毎日掃除すればいいのだが、めんどくさい。なぜめんどくさいかといえば、スリッパやマットが邪魔だから。と、ここでスリッパにもどるわけだ。負のスパイラルである。

そこで床用ワイパーを購入(100円ショップで315円)。毎日、これで床をざっとなでる。邪魔なスリッパやマットがなければ3分でできる。
粒子の粗いごみは取れないので、週に一回掃除機がけ。月に一回雑巾がけ、これでどうだろう。

大切なのは、いつもそこそこキレイであること。週に一回だけ100点の掃除をするより、毎日60点の掃除をするほうがいい。

こうしてわが家からスリッパを追放することに成功した。
「もしかしてトイレのスリッパも?」
そう、トイレのスリッパもない。

新居では、いつも洋式便座に“すわって”用を足すので、床にはハネない。居間と同じワイパーで床掃除するので、清潔度は居間と同じと考えられる。
トイレの床にご飯がこぼれても・・・食べます!

これにより浴室以外のすべての部屋に素足のまま出入りできるようになった。
入口でスリッパをつっかける必要がない。これはやってみるとヒジョーに気持ちがいい。
ただ、真冬は少々足が冷えるので、毛糸の靴下をかさねて履いている。
スリッパのない生活。これはお勧めである。



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前転ができる部屋

2010-03-01 Charles

1年前まで、わが家はかなりの散らかりようだった。

当時は株をやっていた時期で、トレード研究は寝食をわすれて集中しないとできないので、部屋を片付けるひまがない。

居間には引っ越し荷物のダンボールが開梱もせずに積んだまま。
その隙間をぬって歩くので、いつもカニの横歩きだ。ここで前転なんかしたら、ぶつかっていろんなものが落ちてくるだろう。そこで思った。
「前転ができる部屋にしたい。」

春になり、トレードから手をひいて時間ができたこともあり、一念発起して部屋の片付けを始めた。

片付けで大事なことは、一にも二にもいらないモノを捨てること。三、四がなくて、五に捨てる・・・。整理や収納を考えるのはずっとあとだ。

むかし読んだ本。各種の書類。10年、20年前の領収書もたくさん捨てた。
ビデオテープ、カセットテープを大幅に削減、8ミリテープ、スライドフィルムはすべて捨てた。
どうしても捨てられない雑誌や写真はスキャナでパソコンに取り込む。
着なくなった衣類。一部はバイク掃除のウエスにまわし、残りは廃棄。

分別ごみ。近年の細かいごみ分別ルールはモノが片付かない大きな原因だ。30個ほどたまったスプレー缶はまとめて穴を開ける。

よけいなものは買わない主義の庵主だが、それでも長年蓄積した不要なものがなんと多いことか。

よくドラマでは、家人とケンカしてタンスの中身をボストンバッグに詰めて家出するシーンがあるが、どんだけ荷物少ないんだよと思う。浜田ブリトニーじゃあるまいし。ホームレスだってそんなに身軽じゃない。

しかし、自転車で日本一周したとき、ボクは自転車に積めるほどの生活用品で1年以上暮らしていた。人はトランクひとつでも生きられるのだ。

さて、毎日時間を見つけて少しずつモノを捨て、3ヶ月で荷物を3割ちかく減らすことに成功。まるでべつの部屋になった。
(片付ける前と後の部屋の写真を撮ったが、パソコンのトラブルで画像が消失して見せられないのが残念。)

ついに部屋のなかで余裕の前転ができるようになった。仕切りのふすまを開ければ、飛び込み前転も可能である。

それ以降も、シンプルライフをめざして家財を減らしていった。さらに2度の引っ越しを経て、いま現在の庵はどうなったか。
まだまだムダなものはあるけど、部屋の広さに比べてモノは少なめで、がらんとしている。
仕切りの戸を開ければ、側転から1/4ひねりのバクテンが可能(!)である。

新しい人生は捨てることから始まる。
アナタの部屋、前転できますか。



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日本の空が破綻した日

2010-02-25 Charles

般若心経、278文字。大乗仏教の心髄を説いた経典で、「空」の思想といわれる。
この経典が日本航空の没落を記したものであることを庵主は初めて発見した。一部を紹介しよう。「空」とは日本航空をさすと考えられる。

 観自在菩薩行深般若波羅蜜多時、照見五蘊皆空、度一切苦厄。舎利子。

「ぼさっとしても観光が自在にでき、腹が満たされた時、五大陸すべてに日航機が輝いて見えた。苦難は一度きりしかなく、利子は捨てるほどあった。」

これはJALの絶頂期を表している。年金の運用利回りも高かったようだ。

 是諸法空相、不生不滅、不垢不浄、不増不減。

「ここに国交相はもろに言う。日航は不世出にして不滅なり。不浄で垢ぬけない経営といえども、資産は増えも減りもしないだろう。」

簡単にいえば、前原大臣は日航を救済する道をえらんだというのである。

日航社員の平均年収 874万円。OB社員の平均年金は、厚生年金が23万円、企業年金が25万円、合計48万円。
日本に48万円という高額な年金があったんだ。
企業年金を3割カットしても、受け取り額は40万円! どうよ、これ。

会社の資産を食いつぶしてこしらえた8000億円の借金。
海外ではスタッフが時給1,000円で働く航空会社もある。そういう経営努力をおこたって殿様商売を続けてきた日航。その責任の一端はとうぜんOB社員にもある。

いま日本航空を税金で再建すれば、いずれ投入資金は回収でき、長い目で国民の利益になる。損して得とれ、だ。それはわかる。が、それは資本主義ではない。自由主義経済の敗北である、とまでは言わないが、世論はもう少し抵抗してほしいものだ。

結局、OB社員の年金は3割カット、現役社員は5割カットで決着するようだ。

なかでもいちばん負担の度合いが大きいのは、株券が紙クズになった株主だ。これはなぜかというと、経営について最高の権限をもつのが株主であるという建前だからだろう。放漫経営をゆるしたのも、経営陣の首をかえなかったも株主の怠慢というわけだ。

破綻した会社の社員が 「ボーナスくれ」 とか 「年金よこせ」 と言えるのは、経営にたいした責任を負っていないからだ。
やっぱりやるなら、責任の重い資本家より責任のない労働者にかぎるね(?)。

さて、般若心経にもどると、続きはこうなっている。ただならぬ予言が記されているのだ。

 是故空中、無色、無受・想・行・識、無眼・耳・鼻・舌・身・意…

空中事故あり、日航は色を失い、受験生・思想家・行楽客・識者が亡くなり、その眼・耳・鼻・舌・肉・胃は失われ・・・

空中事故が何をさすのかは定かではない。


参考資料
般若心経 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%88%AC%E8%8B%A5%E5%BF%83%E7%B5%8C


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日本が麻薬にきびしいワケ

2010-02-22 Charles

自称プロサーファーが夫婦で覚せい剤、という事件で日本中が大騒ぎになったのは昨年のこと。
自称ネットサーファーの庵主だが、ネットを徘徊するとドラッグの合法化をもとめる声も聞こえてくる。
曰く、欧米は概して大麻に寛容で、中毒性はひくいし、常習性もない。所詮は個人の嗜好品でしょう。日本はおくれてるね、という。

たしかに、ポール・マッカートニーは大麻事件で2度も日本入国を拒否されているが、本国ではナイトの称号をもらうほどの扱い。
われわれは麻薬常習者は極悪非道で“人でなし”であると叩きこまれているので、彼我の認識の差にびっくりしてしまう。

同じ麻薬に対して、なぜ日本は欧米より取り締まりがきびしいのだろう。
その理由をコラムニストのケビン・クローンがブログに書いている。
氏はテレビ 【ここがヘンだよ日本人】や【太田総理…秘書田中】 に出演する日系人。

彼はこう推測する。日本のような抑圧型社会では個人主義がなく、周囲の抑圧に弱い国民性なので、流行を生みやすい。その上に有名人が麻薬に手を出せば、大流行をまねいて収拾がつかなくなる。だから厳罰で抑えこむ必要があるのだと。

これは卓見だと思う。周囲の抑圧。酒やたばこがまさにそうだ。呑みたくない酒を呑まされる。みんなが吸うからおれも吸う。

日本人は仲間に同じ嗜好を強いることで連帯感や服従関係を強化する。酒やたばこはそのための道具だから、まん延するほうにバイアスがかかる。欧米のような単なる個人の嗜好品ではないのだ。なにしろイッキ呑みで死人が出る国である。

薬物だって解禁すればそうなるだろう。その上さらに人気芸能人が覚せい剤に走れば、一億総シャブ漬け社会になりかねない。だからせっせと小さい芽をつむ必要があるわけだ。

これは麻薬に限ったことではない。日本の学校は校則がやたらにきびしいのも、同じ理屈で説明がつく。
ひとたびルーズソックスがはやれば、全員がルーズソックスを履いてくる。ガングロを許せば、みんな真っ黒になってしまう。だから細かい規則でがんじがらめにしなければならないのだ。

大麻の解禁? 冗談じゃない。この国の酒やたばこのだらしなさを思えば、薬物は 「ダメ。ゼッタイ。」 ぐらいがちょうどいいだろう。庵主は、合わせて酒・たばこの根絶も求めたい。

酒であれドラッグであれ、個人主義の成熟があってはじめて嗜好品たりえるのである。
これ以上 「周囲の抑圧」 のタネをふやさないでほしいね。

麻薬撲滅キャラクター

参考資料
「なぜ、薬物は流行するのか?」 (ケビン・クローンのブログ)
http://ameblo.jp/kevinclone/entry-10317233029.html


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