毎年確定申告と花粉症でブルーになるこの時期。もう申告が終わった人はおめでとう。まだの人はもうひと頑張り。申告不要の人は、この幸せ者!
去年の申告では大失敗した。記入ミスで株の源泉徴収分3万2千円を取り返しそこねてしまった。これがボクにとってどれほど大きな額か、普通の暮らしをしている人にはわからないだろう。
源泉徴収の書類を添付しておきながら、ボクの勘違いもあってその額を転記し忘れるという単純ミスだった。
税務署の担当者は記入漏れに気づかなかったのかといえば、100%間違いなくひと目で気づいたと思う。気づいてもしらばっくれたということだ。
申告を間違えた場合、「更正の請求」という手続きで修正することができる。だが、調べてみるとその手続きと必要書類の多さに心が折れてしまった。
第一、こちらの請求に職員がまともに対応するとも思えない。年金問題で社保庁の窓口対応のデタラメぶりを見れば推察がつく。まして自発的なミス発見なんぞを公務員に期待するほうがまちがいというもの。そう思って諦めることにしたのである。
所得税というのは基本的に自己申告なのだ。税務署が計算して「いくらいくら払いなさい」ではなく、こちらが計算して「いくらいくら払います」なんだよね。だからミスがあったら申告した人の責任。まちがえて少なく申告すれば罰せられるし、多く申告すれば向こうはだまってる。こっちのミスだから。
こういう転記ミスが起こるのは、去年まで手書きで書類を作っていたからだ。知らない人のためにいうと、確定申告書というのは転記だらけなのだ。ここの数字をあっちの書類の何番の欄に転記せよとか、ふざけるなっちゅうの。このIT時代に前時代的なことさせるな。
転記が多いということは職員にとって都合のいい書式になっているからだ。すなわち納税者にとっては複雑で記入しにくい書類ということになる。
おかげで収入が1円もないのに3万2千円も国に寄付しちゃったじゃないか。3万2千円落としたよりもっと悔しいのである。
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