男と女はボクの長年の研究テーマだが(ウソつけ)、世の男女の生態を見ているといろいろなことがわかってくる。
男と女、一体どっちがエライのか。生物の根源までたどれば、答えは明らかである。
生物の根源はメス・オス一体のアメーバのようなもので、性別がなかったということになっている。が、子孫を生むのがメスと考えれば、生物はもともとメスしかいなかったとも言える。
メス同士が遺伝子を交換するために媒介役としてオスという異性体が誕生。オスは子孫を生まないできそこないの生物なのである(ホントか?)。子孫を生むメスこそが生物の主流である。
昆虫の中には交尾の後でメスがオスを食い殺すものがある。カマキリなどがその代表で、オスは交尾が終わったらさっさと逃げなければならない。なんという異常行動かと思うが、異常でも何でもない。メスが生命の主流だと考えれば極めて自然な行動である。
卵や子供を産むのが生物の主役。これはヒトにもそのまま当てはまる。受精卵を育てることのできる女がエライのである。
男女を比較すると、生命力、持久力、環境適応力、寿命など、多くの点で女が勝っている。しぶとくできているのである。
男は瞬発力、攻撃力に勝るが、神経質でナイーブ、すぐに消耗し、くたびれて早死にする。女は男の死後もその年金や保険で5年以上も長生きする。
女は男の稼ぎでたらふく食ってぶくぶくと肥え太り、ダイエットだ、エアロビだ、ママさんバレーだ、旅行だと遊びまわる。女の人生は主役と呼ぶにふさわしい。
女は常に守られる存在なので、次第に体力も論理的思考力も低下。男は狩りをし、外敵と闘う必要から体力、知力とも向上。やがて人類は文化や科学を生み、知力がものをいうようになり、だんだん男が威張り出す。
現代の科学、芸術、軍事、娯楽、産業、スポーツ、すべて男が生み出したものであり、担い手は男である。これだけを見ると人間社会は男が主役のように見える。しかし、よく考えればどれも生きていくために必要のないものばかりだ。必要なのは環境に適応し、最小限の体力で食糧を得て子孫を残すことである。それを担うのが女であり、男はそれを補助する脇役にすぎないのである。
主役は女であることがわかった。では、男は何のために存在するのだろうか。世間の男女の生態を観察してみると、明解な答えが出てきた。男の存在意義は次の3つだ。
(1)女に子孫を授けるホスト
女の性欲を満足させる存在、セックスの提供と言い換えても同じこと。
女が主役であることはセックスのパターンを見れば納得がいく。男はさすったりなめたり裏返したりと、あの手この手で女を満足させることに終始。最初から最後まで男が無償奉仕するというパターンである。
もちろん男は奉仕するつもりでやっているのではなく、女の肉体を慈(いつく)しむようプログラムされ、本能に忠実に行動しているに過ぎないのだが。
一方の女は自分さえ満足すればそれでいいのであり、一般に男の肉体に興味がないし、相手の満足度にも関心がない。奉仕するようにできていないのである。
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(2)女とその子孫を養うパトロン
女とその子供のために家を建て(巣作り)、経済的に養育する(食糧の調達)。金づると言い換えても同じだ。
ローン会社のCMは、男が女に貢ぐために金を借りるというパターンがほとんどだ。
昔、「亭主元気で留守がいい」というCMがあった。最近は運送会社のラジオCMで、女房が亭主に対し、「パパがお仕事している姿は世界で一番カッコイイと思います」とのたまうのがある。いずれもせっせと働いて金を稼いでくるのが男の役目だと言っているわけで、とても差別的なCMである。
(3)女を外敵から守るボディガード
女は男の腕力を利用して身の安全を図る。よって自分より体が大きく身体能力の高い男が好まれる。チビやひ弱な男がもてない理由がここにある。外敵の他、災害や漠然とした困難から守る意味もある。
「キミを守るため、そのために生まれてきたんだ」とSMAPも歌っている。(『らいおんハート』)
戦争で外敵と闘って命を落とすのも脇役たる男の役目。災害や事故の際も女・子供を優先的に助けるようプログラムされている。
男はしばしば命がけで人命救助することがある。男女の体力差はごくわずかなのに、女が命がけで人命を救ったという話はどこにもない。主役はそんなことはしない。女が命を懸けるのはわが子を救うときだけ。つまり自分の遺伝子を守る場合に限るのである。
以上をもう一度整理すると、オスたる男の役目は3つ。種付け、金づる、用心棒。これは人生で極めて重要なことだからよく憶えておくこと。試験に出るぞ。(注:出ません)
女が男に求める条件に「三高」があるが、これも納得が行く。高学歴・高収入は金づるとして優秀でエサを豊富に運んでくれることを意味し、高身長はボディガードとして有利なことを意味する。
アッシー君、メッシー君は今に始まったことではない。男は太古の昔からアッシー君(ボディガード)であり、メッシー君、ミツグ君(金づる)であった。
女とは寄生虫のように他力本願でナマケモノのように怠惰、金と愛と奉仕を求めてやまない貪欲な動物なのだ。まさに主役である。
一方の男は、女からエライとおだてられてガンバッたり、金をばらまいたり、力を誇示して虚勢を張ったりする愚かな動物である。奴隷のように働き、女にどれだけ贅沢させられるかという基準でしか自己の価値を認識できない情けなーーい存在なのだ。
「しっかり働いて女房、子供を養うのが男の勤めだ」とおっしゃる男がいるが、この大バカヤローと思う。大衆が実にプログラムに忠実に生きていることは驚くばかりだ。
お前はなんで女を養わないのかって? ボクほど理性的な人間になるとプログラム通りには生きないのである。
それでも可愛いオンナを見ると「守ってあげたい」と思ってしまうから不思議だ。プログラムの力やおそるべし。
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