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  ほぼ世捨て人/2005年3月

時間がない人の読書術

  〜 読む時間を確保する方法 〜

ほぼ世捨て人もくじ


 読書術なるものがあるくらいだから、読書にもテクニックがいるらしい。

 世の中にはどんな本を選べばいいかわからない人、本を買っても「積読」で終わってしまう人がいる。そういう人のために低次元の読書術を書こうとは思わない。

 活字嫌いの人にとって一番いいのは本など読まないことだ。

 興味のある事柄がない、必要な知性がない、あるいは同僚と酒でも飲んだほうが楽しい、テレビで映画を見る方がいい。そういう人が本を読むために努力するのはムダであろう。

 ここはやはり本の虫、活字中毒のための読書術といこう。ボクを含めて本好き人間は活字嫌いの人とは逆の悩みを抱えている(はず)。

 まず、いかに読書時間を「減らすか」が課題だ(と思う)。本の虫は本を読み出したらとまらない。

 読書時間をセーブする方法、オススメは読書を電車内に限ること、あるいは会社にいる時間に限ることだ。

 電車内の読書は皆やっている。ただし、通勤時間以外は本を開かないこと。家では読まないこと。

 この方法のいい点は、時間が来れば読書を中断せざるをえないこと、時間が区切られるから読書効率がアップすることだ。

 逆に、多忙で時間がないけど、どうしても読書時間を確保したいという人も通勤時間が利用できる。ボクがそうだ。

 去年までバイク通勤だった。バイクを運転しながら本を読むことはできない。コラムにも電車通勤をやめてから目がよくなったと書いた。

 最近、読書するために電車通勤に戻した。というのも、どうしても読みたい本があって、それが人生を変えるかもしれないからだ(具体的には株、投資、経済の本だが)。  つづき

 電車通勤に変えて通勤時間は少し伸びたが、平日50分の読書時間を確保することに成功。この3ヵ月間で10冊の本を読むことができた。もちろん通勤時間のみで、だ。

 もっと時間がない人は細切れ時間を活用しよう。30秒あれば1ページぐらい読めるもの。

 トイレに本を置き、用を足すときだけ読むトイレ読書法(試したことはないが)。テレビのCMの時間だけ読むCM読書法。寝床でだけ読むベッド読書法、など。超多忙な人は試してみて。

 短期間にたくさんの本を効率よく読む方法はないか。

 ボクは読書スピードは遅いほう。すぐに考えるのは速読術だ。2、3試してみたが、性格(几帳面)のせいかあまりうまくいかない。

 別のアプローチから効率を上げる方法がある。実行している人もいると思うが、複数の本を並行して読む方法だ。

 本には一気に読める本、少しずつしか読めない本がある。昔、年間数十冊読んでいたころ、常時5冊ぐらい併読していた。そのときの気分によって読む本を決める。こうするとトータルで不思議なくらい無理なく早く読めるのである。

 実用書の場合、気になる箇所に印をつけながら読む。読み終わった本は、印をつけたページを破りとるか、またはパソコンに入力してから捨てる。

 再読の価値のある本だけとっておく。印をつけた部分だけ読み返せばいいので、大幅な時間節約になる。

 本に書き込みするので、読み終わった本をBOOK-OFFに売るということはない。ダンボール一箱で数百円もらってもしょうがない。

 本の虫は効率よく本を捨てるノウハウも必要だ。


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