女性の関心事はファッションとダイエット。女性誌なんかをのぞくとダイエットの広告が載っていないものはない。
一般に、男は女の服装と体重にはまったく無関心であると断言できる。
女性のカン違いの最たるものは、やせればイイ女に見えると思っていることだ。やせすぎた女は見られたものじゃない。
個人的な好みは別として、一般に男は太めでふくよかで豊満な女にひかれる。男好きのする女とはそういう肉感的な女性をさすことが多い。
もちろんこれは一般論であり、中には細い女が、スレンダー・ボディが好き、という男もいるにはいる。ただし10人に1人だ。少数派であることは疑いない。
顔だって皮下脂肪が大切。表情筋が見えないほど太ってはだめだが、ぽっちゃりしたほうがずっとウケがいい。人気アイドルを見ればわかる。
やせた女は貧相に見える。中森明菜や宮沢りえは、過激にやせたときに相当数の男性ファンを失ったにちがいない。
やせた女が悪いというのではない。ただ、わざわざ苦労してガリガリにやせて、みずからモテなくなる必要はないだろう。
「別に男にモテるためにダイエットしてるわけじゃないわ」。
それは詭弁というもの。ファッションもダイエットも異性をひきつけたいという本能的欲求から派生した行動なのだから。
女の魅力は脂肪にあるといっても過言ではない。豊満なボディは男の願いである(あくまで一般論だが)。
だから「バスト86センチ以上の女がいい」とのたまう男がたくさんいるわけだ。しかし「女は体重43キロ以下に限る」と主張した男がかつてこの地上に存在しただろうか。
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エッセイスト・林望はダイエットを女の三悪だと書いている。
「ハヤシさん、僕はやせた女なんか、ちっともいいと思わないんですがね」
私は横手を打って賛同し、こう言った。
「そりゃ、当たり前です。女の魅力というものは、まず必要にして十分な皮下脂肪…」(中略)
「同感同感! ふっくらと柔らかく温かな女性の魅力は、やせた女にはないものです。僕の周りの男たちはみんなそう言ってますよ、一体だれがあのやせ細った女がいいなんて言ってんですかねぇ。女たちは決まって、『男性はみなスマートな女性がお好みでしょ』なんて言うけれど、実際のところ、ガリガリ女が好きだなんて男はいないんじゃないかなぁ」
林望 『リンボウ先生のへそまがりなる生活』
女性自身が考える理想の体型と、男性から見た好ましい体型には相当のズレがあるのである。
やせた体ほど男を失望させるものはない。男がひかれるのは曲線美であって直線美ではないのだ。ファッションモデルのような、電信柱のようなスレンダー・ボディはカッコイイかもしれないが、恋愛の対象にはなりにくい。
もちろんデブがだめなのは言うまでもない。が、日本にデブはめったにいない。特に未婚女性のデブは極めて少ない。
決して太っていない女が一生懸命ダイエットに励んでいる。「絶対にやせて、ほっそりした体でたくさんの男を魅了してやるんだ。」
多くの女性がそう思ってガリガリにやせようと努力している。アハハハハ、お笑いである。
男は女の贅肉に極めて寛容である。女性はよく覚えておいたほうがよい。個人差はあるからあくまで一般論だが。
ボクの好み? もちろん肉付きのいい健康な女である。当たり前だ。
「皮下脂肪は最良の化粧である。」 AZMA
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